ようやっと暑さも収まり、少しずつ秋めいてきた今日この頃、皆様体調など崩されておりませんでしょうか?
朝晩の寒暖差でくしゃみが止まらないパティシエ鈴木です。
さて今日は表題の通り、カヌレについてです。
昨今は焼き菓子が非常に注目されており、カヌレはその中でもブームが起きて今ではパティスリーではほぼ見ないことはないお菓子になりました。
カヌレは正式にはカヌレ・ド・ボルドーといいます。
由来は諸説紛々ですが、20世紀当初にはフランス南西部ボルドー地方の伝統的な郷土菓子として定着したようです。
カヌレは溝という意味で銅の12本の溝が入った型に蜜蝋を塗り、ラム酒とバニラの香りをつけた焼き菓子です。
今では高価な銅の型ではなく、シリコン出できた型で焼くことが多くなりました。
蜜蝋だけでなく、バターを塗ったり様々な味、例えばチョコ、抹茶、キャラメル、いちごなどが今はお菓子屋さんのショーケースでみることができます。
さてオランジュベールでもカヌレは勿論手作りしており、デザートビュッフェなどで人気の1品です。
カリッとした表面にねっとり、もっちりとした香り高い生地がコーヒーにも紅茶にも良く合います。
焼き上げるには丁寧に合わせて一晩寝かした生地を、たっぷりとバターを塗った専用の型に流し入れ、高温のオーブンで50分、さらに焦がさないように、均一に火が入るように蓋をしたり、回転させたりと愛情と手間をかけております。
こうして焼き上がったカヌレが皆様のお手元に出るわけですが、出すときにももう一度冷めたカヌレをオーブンでリベイクして、艶とカリッとした食感を出せるようにともうひと手間かけています。
見た目は地味ですが、ひとつひとつのお菓子にきちんと手間暇かけることで本当に美味しいものを召し上がっていただけるように厨房では心掛けて作っています。
勿論お菓子だけでなく、料理でも付け合せの野菜もベストな火入れを常に意識して提供できるように厨房スタッフは毎日を過ごしていますので、是非結婚式にご参加されることがあれば、これらにもちょっとだけ見ていただけたら幸いです。
それではまたオランジュベールでお会いしましょう!
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