皆様ご無沙汰しております。
パティシエの鈴木です。
気候は落ち着いてきたのですが、なかなか身の回りは落ち着かない今日此頃、皆様はご息災でしょうか?
さて今日は大人になってからする勉強って楽しいなという話です。
正直子供の頃は宿題をやっていかない、課題を提出しない、塾をサボるなど全くダメダメでした。
しかし大人になって改めて自分の仕事にきちんと向き合って考えるようになると本を読むのも、資料を纏めたり、レジュメにまとめたりするのも楽しいなと思えるようになってきました。
もともと読書は趣味でしたが、仕事に関するもので疑問に思ったりしたことを調べていくと色々な本に巡り会えるようになりました。
そんな中でも最近日進市の図書館で出会った本を紹介したいと思います。
これはヴィーガンに関する料理とデザートの本、あと世界の本屋さんをイラストとエピソードで紹介した本です。
ヴィーガンとは完全菜食主義のことで、肉、魚、卵、乳製品を一切摂取しない食生活を送るライフスタイルのことです。
結婚式場という場では様々なゲストがお見えになられます。
老若男女、アレルギー、宗教的な戒律、好き嫌いも含めてすべてのゲストに披露宴で新郎新婦に替わって食事でおもてなしをするのが我々キッチンの重要な仕事ですので、知らないでは済まされないことも多々あります。
アレルギーは命に関わる重要なことですので、勿論事前に確認、当日ご本人にも確認をとり微に入り細を穿つように細心の注意を払います。
宗教的な戒律もその方の大切なものであることを踏まえて対応しています。
そして最近すこしずつですが、ライフスタイルとしてのヴィーガンもゲストにお見かけするようになってきました。
フレンチはどちらかというとデザートも含めてクリームやバター卵などを多用するものが多いのですが、やはりおもてなしをするということでは野菜をただ焼いただけ、煮ただけでお出しするのはゲストにも失礼ですし、我々料理人としても誇りを持ってお出しするのは違うと思います。
デザートにしてもフルーツの盛り合わせで済ませるのは気が引けますが、なかなかアイデアも沢山は出てこないのも事実です。
そういった思いがあって出会ったのがこの本でした。
ヴィーガンを正しく理解し、全てのゲストに楽しんで食事をしていただくという熱意を元に書かれた本書は非常に勉強になりました。
内容に関しては是非ご興味のある方は一読下さい。
目からウロコの技術と熱意が伝わってきて、ヴィーガンでなくても食べてみたくなるような料理とデザートが盛りだくさんの内容です。
日本には仏教のもと発達し、花開いた禅宗でいう精進料理などまだまだ参考になるものも非常に多くありますのでそちらもまた勉強したいなと思います。
興味のあることをネットで検索するのも手っ取り早くていいのですが、図書館や本屋でタイトルや背表紙とにらめっこしながら探した本などと出会い、ゆったりと勉強するのもおすすめですし、とても楽しいものです。
またその学びがゲストの喜びに繋がり、素敵な披露宴の一助になればと思います。
それではまたお会いしましょう。
愛知県日進市のレストラン・結婚式場・ゲストハウス
オランジュ:ベール